おはようございます。
中華街で売ってる被り物に似ていると評判の網です。
さて、ゴールデンウィークも終盤にさしかかりました。
目に入れても痛くないウチの末っ子3号は
郷土料理店でせっせと働いていますけど
今は「てこね」担当で毎日朝から晩まで膨大な「てこね」と向かい合っているそうです。
「てこね」とは「てこね寿司」っていう志摩の伝統料理ってか漁師料理なんですけどね。
沖に出て漁をしているときもサッと作れてササッと食べれるような仕様
醤油に生姜とみりんを混ぜてタレを作って
カツヲとかをタレに漬け込んで、それをご飯とか酢飯に混ぜ込むのが基本。
あとは大葉や海苔の千切りとかゴマとか紅生姜を散らしたり適当にやってます。
それだけです。
簡単で料理の部類にも入らんな。
さて
30年前頃の話ですけど
静岡の最大手外食関連会社でテンジンヤってのの本社がウチと同じ町内にありまして。
そこで「てこね寿司」ってメニューにあったのが
ある日を境に「すこね寿司」に名称が変わったんですね。
で、最初は校正の見落としだろうと思ってたんですけど何年経っても「すこね寿司」のまま。
ある日、居間で父ちゃんがビール飲んでる時にそれを話したら
- 「てこね寿司」の名称は志摩の人に商標登録されているので使えない。
- ただし同郷の者は使える。
だそうで、僕は同郷なので問題なく使えるけど
「誰が始めたかもわからん原始的な食べ物の名前に権利関係が発生するなんて」って
複雑な気持ちになったものです。
ま、その辺はともかく
てこね担当の息子には
「ええやんか。誇りにしろ。」と言ってあります。