え~
ご質問を頂きましたので植物のクズについて
人間のクズなわたくしが簡単に説明させて頂きます。
そこいら辺の空き地を通りますとクズが自生していますね。
夏の陽射しが強烈なときとか、凄まじいもっこり具合で、
これみよがしに野山、川原、高速道路のわきを占拠しとりますけど。
昔から「あれ、金になんねーかなー」って考えてて。
さて、クズは春、夏と伸びまくって太陽の光を浴びまくって
で、秋に入ると根っこにデンプンを貯め込むわけですね。
その根を粉砕して、水に晒して
デンプンを採るわけです。
攪拌沈殿というそうです。
字面だと、どっかの寺社仏閣みたいですね。
ほれ、こいつが「くず粉」製造プラント。
まるで流れるプールです。
くず粉の製造工程で使う水は、防腐剤など使わない
くみ上げた水のまんまだそうなので
水質も大事なんだそうです。
んで、できたクズ粉を風邪薬の葛根湯にしたり、クズ餅にしたり。
クズ餅ですが、くず粉80グラムに対して水280ml
これが2人前の分量だそうです。
最初にクズと水をよくかき混ぜてから鍋に移して
中火で焦げないように混ぜて混ぜて混ぜまくってると透明になってきて
んで、粘ってきたら火を弱めて。
で、全体が透明になるまで混ぜまくって。
その透明ネバネバを氷水に流し込むと固まって
クズ餅のできあがり。
写真のようにして出してくれます。
というわけで葛粉は冬しか作らない、
あるいは作れないそうなので
そうやって作り貯めたのを
夏にクズ餅でドバッと消費するそうです。
どこかで聞き覚えのあるサイクル。
おぉ、花火もそういうサイクルだった。
よく他人様に正体が花火師ってバレると
「冬は何してるんですか?」って聞かれたのを思い出しました。